ムーン・レンジ ピノ・ノワール 2023

皆さま、こんばんは。「ビオディナミな日常」の管理人、Kurinoです。
今日は皆さまにとっておきのビオディナミワインを紹介したいと思います。


フランス南部のラングドック地方にあるムーン・レンジという蔵元で造られたピノ・ノワール 2023です。

お月様のラベルがとっても素敵ですよね。
ワインの色合いから夕暮れ時のお月様を思い浮かべたり、明け方の日が射してきた頃のお月様も彷彿させます。
古来より日本人の心をとらえて離さなかった三日月ですが、「弓張月」「眉月」「春三日月」「月の剣」など実に様々な呼び名があります。三日月に祈りを捧げることで幸運に恵まれる、という言い伝えもあるそうですよ。そんな三日月ですが、英語だと「Crescent moon」だけなので、いかに日本人がお月様を愛でてきたのかがご理解いただけるかと思います。

皆さまはどんなお月様が好きですか?
私はもちろん満月も好きですが、消えてしまいそうなぐらい細くて儚い月も好き。
このワインはまさに、まもなく消えてしまいそうなお月様を連想させる、とても繊細な味わいです。

一口飲んだ時、「なんて滑らかなワインなのだろう」というのが第一印象でした。
そして口中にふんわりと広がる、イチゴやラズベリーのような赤い果実のニュアンス。
フレッシュなのに、酸味も渋味も穏やかで、シルクやサテンのサラサラとした手触りを連想します。
控えめなのに、長く続く余韻。ドビュッシーの月の光が聞こえてきそうなワインです。
個人的には是非、辻井伸行さんの演奏を聴いてもらいたい。

少し気持ちが疲れてしまった時、
静かに自分を見つめたい時、
何となく少し寂しい気持ちの時、
そんな時にゆっくりと味わいたい「静」のワインです。
特にオススメなタイミングは、新月手前の月齢26頃。
飲み頃が近づいたらブログでお知らせしたいと思います。

ワインのプロフィールについて、紹介しますね。
「ムーン・レンジ」は地中海近くにあるクルサン村の造り手です。約50ヘクタールの畑を所有しています。
1999年から農薬や化学肥料を使わないビオロジック栽培を始め、2017年からお月様や天体の運行を意識したビオディナミに着手しました。2022年にはビオディナミの認証「Demeter」を取得しています。そして、馬やロバ、羊をブドウ栽培のパートナーとして、自然環境や動物に優しいワイン造りを行っています。

まだあまり有名な作り手ではないものの、地元のメディアでは何度か取り上げられており、今後有名になること間違いなしのワイナリーの一つ。有名レストランでも既に取り扱いが始まっているそうです。

アルコール度数は12.5%(2023年ヴィンテージ)。ワインとしてはやや低めの度数なので、慣れている方は飲み過ぎに注意です。
購入はこちらがおすすめ:https://ukiukiwine.com/c/gr239/rose/0104004003545

皆さまも良いビオディナミなひと時をお過ごしください。